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サイドFIREという生き方;生活費が20万円/月って誰が決めたの?

FIREっていったい何なのだろう、私は何がしたいのか。についてよく考えるようになったとき、「サイドFIRE」という言葉があることを知った。

どうやら、サイドFIREとは、「生活費と同労以上の金額を、不労所得および給料で賄い、早期の経済的自由を目指す方法」らしい。

要するに、ハイブリッドということね。

サラリーマンからの給与所得で現状賄っている生活費を、一定程度不労所得で補う、つまり、給与所得は引き続き必要なのだけれども、がっつり週五日働かなくてもよい環境を作る、ということか。

そして、あるウェブサイトには「サイドFIREに必要な資金は、約3,000万円です」と書いてあった。

それは以下の前提によるシミュレーションらしい;

  • 日本人の20~30代独身の生活費は、約20万円(家賃込み)
  • 生活費の半分(10万円)を、不労所得で賄う
  • 資産は年利4%で運用

上記前提において不労所得のための必要元本を計算すると、

(10万円x12か月)/4%=3,000万円

よく、「1億円の資産を作ってFIREしましょう」と言うけれど、実際に1億円という金額を作れる人は一握りだろう。

その点、「3,000万円の資産を作ってサイドFIREしましょう」は、現実的に多くの人がイメージできて、達成できそうな水準なのかもしれない。

半分の10万円/月を賄うだけの収入を得られる職業で働けばよい、ということか。

もちろん、20万円の生活費の中に税金や社会保障費なんかは想定していないだろうから、おそらく現実的には20万円/月くらいは額面給与所得で確保しないと厳しいのだろうと思う。

月収20万円という数字は、サラリーマンであればそれほどハードルが高い収入水準ではないだろう。

このような設計を立て、例えば30代半ばくらいでサイドFIREを実現した場合、個人的には気になることがある。

それは、60歳あるいは65歳以降の老齢になれば、必ず年金受給に頼らざるを得ないこと。

サイドFIREで、労働によって賄うべき収入が「アルバイト収入」だった場合、おそらく、国民年金のみの掛け金支払いになるだろうから、現在の老齢基礎年金受給金額の平均値は5万5千円/月くらい。

サラリーマンとして引き続き企業に所属し続ければ、厚生年金に加入することになる。緩く働いたとして、月間20万円程度の給与所得があった場合、その掛け金における老齢厚生年金受給金額は4万円/月ちょっとになるだろうから、基礎年金と合わせて月間10万円弱。

第一線ではなくとも、引き続きサラリーマンとして働き続ける限りにおいては、本当のリタイア後でも月間20万円くらいは確保できそうだ。

もしアルバイト収入だけであれば、どこかのタイミングで投資資産を取り崩しながら生活する必要がある。

仮にこの先ずっと生活に月間20万円がかかるとして、65歳でアルバイトを一切やめたとする。国民年金は月間5万5千円受給するとしても、アルバイトを辞めた瞬間から3,000万円の資産を取り崩しを始めなければならない。

その場合、投資資産は大体30年でゼロになり、そこから先は国民年金の5万5千円でひと月を過ごさなければならない。

「サイドFIREは、3,000万円の資産形成で達成できる」は、結構危ない発想かもしれない。

しかも、月間20万円という数字は大きいようで小さい。

この金額を、日々息をして通常モードの生活をしていくだけでかかる金額、と考えると、どこかに旅行するとか突発的な支出が全く考慮されていないから、やはりどこかお金に縛られた生活を強いられるような気がする。

私は、海外に来たので年金の掛け金を拠出していないから、年金受給については全くあてにしていない。

どこまで積み上げられるかわからないけれども、「お金が無いことで我慢しなければならない生活」にならない程度の収入を投資から得たいと思っている。

それが税引き後500万円なのか1,000万円なのかはわからないけれども、個人的にはサイドFIREをするにしても、やっぱり1億円くらいの運用資産の構築が必要なのだと思うのです。。。賛否あると思いますが。

そしてそれはいつ達成するのだろうか。。。

End.

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